自分が生まれ育った頃の千円札は伊藤博文。今年最初の読書は、そんな初代首相・伊藤博文の再評価を試みた評伝『伊藤博文の流儀』。郷土の英雄への低評価に疑問を持った著者。伊藤が憲法制定で天皇権力を抑制し、当初は日韓併合に反対するなど、君主制と民主制の均衡を重んじた政治姿勢を「流儀」と位置づける。英語を学び続けた点や「日の丸演説」に象徴される高いコミュニケーション力にも注目し、流暢さより内容と熱量の重要性を指摘。台湾統治や国際的視点からの評価も盛り込んで、伊藤の多面的な姿を描いている。

『思考の整理学』。大学で今一番売れている本とのことで自分は大学生ではないが、大学生に戻った気分で読んでみた。ポイントは、
①考えを寝かせる
どうしても解けない問題はいったん寝かせて時間をおいてから考える。
②メモに書き出す
覚えることはメモに任せて、頭の中には思考するための場所を確保する。後から見返した時に大きな発見があることもある。
③異分野の人と話す
積極的に外に出て専門分野が異なる人と触れ合うことが、アイデアを生み出すために重要。
など。今からでも十分に間に合う思考の整理学であった。
東京駅丸の内駅舎の保存・復原工事を経て2012年に再開業した東京ステーションホテル。同ホテルの「おもてなしの哲学」を総支配人をはじめ、入社3年目のフロントスタッフ、ソムリエ、宴会、ウエディング、ハウスキーピングなど11名のスタッフへの丁寧なインタビューによって紹介した一冊。「サービスプロフィットチェーン」という考えを最重要し、各々が仕事を選んだ誇りが大いに感じられる。そして、全ての仕事には「ありがとう」がある。誰かに必ず感謝されていることを意識する重要性を忘れずに過ごしたい。

滝井いづみの『時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣』。わかりやすい図解で、参考になることも多々あった。一例としては、
・手帳を「考える場所」として使う
アナログの手帳は「目に見えない時間」の価値を上げるための手段。自分の目標に紐づいたやることをリストに書き出す。
・自分の意思を伝える際に役立つ4つのポイント
①断るときも、まずは相手の言うことを傾聴し、理由と代替案を一緒に伝える
②クッション言を添える
③自分の考えは事実と意見を分けて伝える
④相手に察してもらうことを求めない
など。
