大学時代の年末年始に年賀状配達で仙台市内をカブで走り回った郵便局でのバイト。そんな郵便局での知られざる闇を暴いた『ブラック郵便局』。民営化前後の郵便局では、ノルマ達成のため局員が自腹で商品を買う「自爆営業」が横行していた。著者はその取材を端緒に、不正や腐敗、政治との癒着が続く郵政グループの暗部を追う。全サービスに及ぶノルマ至上主義、パワハラや高齢者への不適切な勧誘、内部通報の形骸化までを描き、社会インフラとしての郵便局の在り方を厳しく問う。これでもまだ氷山の一角なのであろう。

自分らしい強みを見つけるには、まず徹底した自己分析が重要。仕事内容や人間関係などで「何が嫌か」「何が心地よいか」を明確にし、他人の評価ではなく自分の価値観を基準に再設定する。次に、競争的な評価軸から一度離れ、自分の「好き」「得意」「情熱」に目を向け、没頭できる時間を通じて唯一無二性を発見する。さらに、会社依存を安定と捉えず、主体的に選択できる状態を目指す。未経験への挑戦や他者に頼る勇気を持ち、得意分野に集中することで、ブレない軸と自分だけの強みが育つ。「唯一無二性」が大事だ。

我々は普段、自分の言葉が世界の見方をどれほど規定しているかを意識しないが、母語以外の言語を学ぶことでその固有性が見えてくる。『無数の言語、無数の世界』では、大学や研究で扱われてきた言語が世界のごく一部に過ぎず、言語の多様性が過小評価されてきた点を指摘する。近年はコンピュータの発展により、多様な言語を広範に分析できるようになり、欧米中心の偏見から言語理論は解放されつつある。言語の多様性は生き方や環境の多様性の反映であり、日本語もまた独自の価値と可能性を持つことが実感させられる。
