2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【MB2024-125】鉄道会社vs地方自治体(鐡坊主)

鉄道事業と地域社会との関係を鋭く描いた『鉄道会社vs地方自治体』。著者は、鉄道会社が利益を追求する一方で、地方自治体が住民の足を守るために奮闘する姿を詳細に分析している。特に、地方の過疎化と公共交通の維持という現代的な課題が浮き彫りになって…

【MB2024-124】なぜ東大は男だらけなのか(矢口祐人)

『なぜ東大は男だらけなのか』。東大は戦後にようやく男女共学を達成するも、2020年代に至ってなお女子学生の割合が2割に留まっている。その東大の問題点について、危機感をもって綴られた新書。東大に多い都会の私立の中高一貫男子校からのみではなく、才能…

【MB2024-123】控えよ小十郎(佐藤巖太郎)

小十郎、はじめは誰のことかわからなかった。小十郎とは伊達政宗の名参謀だった片倉景綱のことである。そんな小十郎の一生を綴った『控えよ小十郎』。伊達家を小十郎の立場から展開されるのが面白い。政宗が関わった戦いでの武功によって伊達成実とともに「…

【MB2024-122】TIME OFF(ジョン・フィッチ、マックス・フレンゼル)

『TIME OFF』。働き方に“生産性”と“想像性”を取り戻す戦略的休息術ということで、「働きすぎていると感じている」、「より豊かでクリエイティブな人生を送りたい」という方にお薦めとのことで、読んでみた。著者は外国人であるが、日本で働く外国人によって…

【MB2024-121】スタートアップとは何か(加藤雅俊)

『スタートアップとは何か』。最近はスタートアップという言葉をよく耳にするが、確かに以前はベンチャーとか言われてた。同書では、成功するスタートアップの共通点や、創業者が直面する課題、そしてその解決方法について具体的な事例を交えて解説している…

【MB2024-120】トラウマとレジリエンス(ジョージ・A・ボナーノ )

物事はプラスにもマイナスにも考えられる。それであれば前向きに捉えた方がいいに決まっている。修復不可能と思われるような甚大な事故に遭ったにもかかわらず、立ち直った人々がいる。コロンビア大学臨床心理学教授による『トラウマとレジリエンス』では、…

【MB2024-119】出会いはいつも八月(ガブリエル・ガルシア=マルケス)

夏の季節感とともに描かれる青春の儚さと鮮烈な感情が印象的な作品『出会いはいつも八月』。物語は、今の自分と同年代な主人公が毎年8月に母が眠る島で特別な出会いを果たす様子を描いており、その出会いが主人公の成長や内面の変化にどれほど大きな影響を…

【MB2024-118】長生きする人の習慣、全部集めました(工藤孝文)

『長生きする人の習慣、全部集めました』。今から今後に備えようと読んだ一冊。同書では、食事、運動、睡眠、ストレス管理など、長寿に寄与する具体的な習慣が科学的な根拠とともにわかりやすく説明されている。特に印象的なのは、前向きな心構えや社会的な…

【MB2024-117】高校野球と鉄道(矢野吉彦)

『高校野球と鉄道』。マニアックな本である。マニアックな本は馴染めないことも多々あるが、自分はこの切り口には興味深く読めた。矢野吉彦氏。以前はウイニング競馬という番組でお世話になったが、最近は競馬番組を観なくなり、まだ出演されているのか定か…

【MB2024-116】流出する日本人(大石奈々)

『流出する日本人』で紹介する日本人が流出する理由には、①経済的要因:日本国内の経済成長の停滞や賃金の伸び悩み②職場環境:長時間労働やハラスメント、職場の硬直的な文化など日本の労働環境に対する不満③教育とキャリアの機会:海外の教育機関やキャリア…

【MB2024-115】アメリカは自己啓発本でできている(尾崎俊介)

久々に最初から面白そうだと感じた一冊。それが『アメリカは自己啓発本でできている』。米国での自己啓発本の成立過程とその系譜をわかりやすく解説している。哲学者スウェーデンボルグの影響の下、自己啓発本は2種類の流れが生まれたという。一つは、18世…

【MB2024-114】北朝鮮・拉致問題の深層(鈴木拓也)

図書館の新着コーナーにて、読んでも悲しくなるだけかと悩みながら読む決断をして借りて読んだ『北朝鮮・拉致問題の深層』。正直目新しいことはほとんどなかったが、拉致の目的や手口、被害者の証言、北朝鮮政府の意図などが明らかにされている一冊である。…

【MB2024-113】薬害交通事故(和田秀樹)

和田秀樹の『薬害交通事故』。さすが和田先生、世間の誤った情報を鋭い視点をデータを根拠に示してくれる。薬の副作用によって引き起こされる交通事故の恐ろしさ。精神科医としての視点から、薬の適正使用の重要性を訴える。薬の副作用が見過ごされることで…

【MB2024-112】「まちライブラリー」の研究(礒井純充)

『「まちライブラリー」の研究』。まちライブラリーは以前から耳にはしていたが、訪れたことはなく、本好きとしてはいつかは行ってみたいまちライブラリー。この本は、そんなまちライブラリーを通じて地域のコミュニティと読書文化の融合を深く探求する一冊…

【MB2024-111】くせになるランニング(倉島万由子)

ランニングを習慣化するための『くせになるランニング』。以下の3つを捨てれば習慣化がうまくいくと説く。①意志力に頼ること 意志力に頼らない仕組みを作ること。気持ちに頼らず、頭で考えすぎない。ランニングを予定の一つとして、スケジュールに組み込み…

【MB2024-110】肝臓から脂肪を落とす実践レシピ(尾形哲)

なかなか実践できなくてもつい頼ってしまう類の本。『肝臓から脂肪を落とす実践レシピ』は肝臓の健康を維持し、脂肪肝を改善するための具体的な食事と生活習慣のガイドブック。栄養豊富な食材やバランスの取れた食事プランを紹介し、アルコールや過剰な糖分…

【MB2024-109】二人キリ(村山由佳)

先週末はこの本に費やした。阿部定の世界に没入した。猟奇事件として知られる「阿部定事件」。殺された男(石田吉蔵)の息子であり当時小学生だった吉弥は30年経ち脚本家になっていた。なぜ父は殺されたのか。腑に落ちない吉弥は何年もかけ阿部定の関係者を…

【MB2024-108】数学的(松岡正剛)

松岡正剛の『数学的』。数学にまつわるエッセイとのことで、気軽に読めるかと思ったが、これが大間違い。数学は基本的なことも理解できていない上に、歴史上の数学者と定義等の関連など容易に理解できるものではない。そのため、深読みせずに強弱を付けて読…

【MB2024-107】1100日間の葛藤(尾身茂)

ねえねえ尾身さん。そんなハッシュタグもあった。新型コロナウイルス対策で多大な貢献をされた尾身茂さん。そんな尾身さんの葛藤を記した『1100日間の葛藤』。新型コロナウイルスのパンデミックに対する日本政府の対応を内部から記録した貴重なドキュメント…

【MB2024-106】中国の大戦略(ラッシュ・ドーシ)

『中国の大戦略』。これも大作で、読破するのに時間を要した。同著は中国の政治、経済、軍事に関する総合的な分析を提供する一冊。著者は中国の歴史や文化的背景を踏まえつつ、現代の中国がどのように世界での影響力を拡大しようとしているかを論じている。…