2025-12-31 【MB2025-241】人びとの社会戦争(益田肇) 戦後80年の節目に読んだ『人びとの社会戦争』。開戦原因を政治史や軍事史ではなく社会史・感情史から解明する。第一次大戦後の「解放」と満州事変以降の「引締め」が衝突する国内の「社会戦争」が、対外戦争を招いたと論じる。人々は戦争を社会正常化の手段として支持し、政府や軍も世論に制約された。戦時下にも文化や娯楽は活況を呈し、1945年以降も社会戦争は形を変えて続いたと描く。軍部だけが戦争に邁進したわけではないことがよく理解できた。文量が多く読み終えるのに苦労したが、読破できて良かった。