2025-12-17から1日間の記事一覧
高市首相誕生でにわかに注目を浴びたサッチャー。ちょうど今年がサッチャー生誕100年と日本初の女性首相誕生の時代背景のもと刊行された本格評伝で、彼女の実像を多角的に描く。英国初の女性首相でありながらフェミニズムには否定的で、自己責任論を徹底し女…
『ドイツ戦後史1945-1955』。敗戦と占領下の民主化を経験した戦後ドイツ社会を、人びとの心性と日常から重層的に描く。廃墟での生活、闇市や大移動、文化や性の変容、男女の齟齬や占領軍との関係などを資料豊かに再現。混乱の中での連帯と崩壊の併存、自己被…
デビッド・ロブソンの『知性の罠』。重要なのは、・目の前の事象に対して、好奇心を持つ。・問題が起きた時に修正できる知的慎重さを持つ。・反対意見にも公平かつ真摯に耳を傾けるオープンマインドを持つ。といった点。この3つを持つことは、プライドを捨…
ジョセフ・ヒースの『資本主義にとって倫理とは何か』。曖昧なお説教と批判されがちなビジネス倫理に対し、経済学や政治哲学を踏まえた体系的理論の重要性を示す。著者の「市場の失敗アプローチ」は実践的指針を与え、人文学徒向け経済学入門としても機能す…
『『種の起源』を読んだふりができる本』。魅惑的な書名である。しかし、読んだふりどころか、『種の起源』の要点を理解するのに大いに役立つ有意義な一冊。この本では、ダーウィンを神話化も反神話化もしない姿勢にある。十九世紀のイギリスにおいて『種の…