2025-12-17 【MB2025-227】『種の起源』を読んだふりができる本(更科功) 『『種の起源』を読んだふりができる本』。魅惑的な書名である。しかし、読んだふりどころか、『種の起源』の要点を理解するのに大いに役立つ有意義な一冊。この本では、ダーウィンを神話化も反神話化もしない姿勢にある。十九世紀のイギリスにおいて『種の起源』が神学書としての衣をまといながら、同時に科学書としての検証可能性を主張したという二重性を、著者は歴史的文脈の中に置き直す。進化の仕組みは「自然淘汰」「用不用」「生活条件の直接作用」と「習性」の4つの概念で、それぞれの解説もわかりやすい。