【MB2024-109】二人キリ(村山由佳)

 先週末はこの本に費やした。阿部定の世界に没入した。猟奇事件として知られる「阿部定事件」。殺された男(石田吉蔵)の息子であり当時小学生だった吉弥は30年経ち脚本家になっていた。なぜ父は殺されたのか。腑に落ちない吉弥は何年もかけ阿部定の関係者を尋ねてはその証言を集め続けてきた。そしてついに、小料理屋の女将であった阿部定本人に会いに行く。ただの猟奇的な犯行ではなく、阿部定の中にはきちんと理由があり、むしろ想像を超えた愛があった。『二人キリ』は「定吉二人キリ」ということからも窺える。

f:id:montedio2024gotoj1:20240608200156j:image