2026-01-03 【MB2026-002】エレガンス(石川智健) 今年最初の小説は『エレガンス』。空襲が日増しに激しくなる1945年の東京が舞台。ライカで写真を撮ることを許された警視庁の主人公。内務省防犯課のベテランとともにB29の飛来する東京で洋装女性連続不審死の謎に挑む。戦時下でも自らの意志で美しい衣装を選択する女性たちを華麗に映し、永井荷風まで事件解決のキーマンとして小説に登場させる。先般読んだ『人びとの社会戦争』でも戦時中に女性がパーマネントをかける様子が展開されていたが、同様の状況を偶然にも続けて遭遇できたのは読書の醍醐味である。