【MB2024-241】強い通貨、弱い通貨(宮崎成人)

 財務省の元副財務官であった著者が、覇権通貨を巡る国際的な興亡の歴史を展開する『強い通貨、弱い通貨』。19世紀から20世紀前半にかけて初の基軸通貨となった英ポンド、その後の米ドルの台頭と延命、ユーロの誕生と限界などを丁寧に解説する。日本円の地盤沈下や中国人民元の興隆、ビットコインなどデジタル・カレンシーの可能性にも言及するとともに、現在の覇権通貨ドルを殺す者は米国自身だという著者の結論は頷ける。日本円は強い通貨なのか、弱い通貨なのか。前者であってほしいが、どうなるのであろうか。

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