【MB2024-215】生きることは頼ること(戸谷洋志)

 『生きることは頼ること』。自己責任(強い責任)の構造を説明した上でその構造的欠陥を語り、さらにそれに対して著者が提唱する弱い責任をどのように実現するか。「弱い責任とは、自分自身も傷つけやすさを抱えた弱い主体が、連帯しながら、他者の傷つきやすさを想像し、それを気遣うことである。そうした責任を果たすために、私たちは誰かを、何かを頼らざるを得ない。責任を果たすことと、頼ることは、完全に両立する」と著者は訴える。ナチスドイツの「自己責任」を旗印に掲げて国民を欺いた事例がわかりやすい。

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