2024-08-15 【MB2024-157】本居宣長(先崎彰容) 本居宣長と言えば「古事記伝」。その話が中心なのかと読んでみたら、いい意味で裏切られた。そんな『本居宣長』。知の巨人が日本文化の全体像を「もののあはれ」と断じ、商人の家(小津家)を継がず、道ならぬ恋に悩むという亀裂を内に抱え、古代文献の読解を飛躍的に精緻にした古典学者・本居宣長。そんな宣長が「古事記伝」に取り組む前に著していた「源氏物語」論について丹念に論じており、逆にメインな「古事記伝」について論じていないところが、彼の凄さを際立たせている。そんな人物像を楽しませてもらった。