【MB2024-060】憐憫(島本理生)

 憐憫。そもそも漢字が読めなかった。個人的に好きな島本理生さんの小説。初めて読んだのが「RED」。恋愛小説を書かせたら秀逸な島本理生さん。あっという間に読み終わった。小説なのでネタバレにならないように内容は本に任せるが、物語の軸になるK木氏との出会いが衝撃的。その後の展開もドキドキさせられる。引いて押すK木氏の登場の仕方に腕の良さを感じざるを得ない。最後に出てくるこの言葉はいかに人の心を楽にするものであろうか。「正しいからといって、人は後悔してはいけないわけではないのだから。」

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