【MB2025-215】折れない心は、言葉でつくる(齋藤孝)

 齋藤孝の『折れない心は、言葉でつくる』。この著書からも様々な教訓を得ることができた。
○ 「切り替えスイッチ」は複数あるといい
 3本の柱があると、こちらがダメなら今はこちらを大事にしよう、と考えればいい。
○ 失敗したら「ナイストライ」
 「このくらいでOK」とハードルを下げてしまうのも自己肯定感を得る秘訣である。
○ 精神文化に触れると自分が整う
 日本人が昔から大切にしてきた文化に身を置くことで、自分という存在が単なる個人ではなく、「長い文化の流れの中にいるひとり」として実感できるようになる。

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【MB2025-214】習慣が10割(吉井雅之)

 習慣はなかなか定着しない。以前、何かの本で「定着させるには21日間必要」との記載があった。根気のいる習慣の定着化であるが、習慣の効能や定着化の方向を紹介した『習慣が10割』。
・習慣は誰でも、何歳からでも身に付けられる:今日始めれば、明日から人生が変わり始める
・とにかく「ハードル」を下げる:人間は弱い生き物。ハードルを低く設定して、とにかく「継続できた」という実績を作る
・良い習慣を続ける(人間関係):相手を喜ばせるために、「ありがとう」を口ぐせにしよう
といった点は参考になった。

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【MB2025-213】世界は知財でできている(稲穂健市)

 『世界は知財でできている』。インターネットが普及した現代だからこそ、知財の知識は重要である。そんな重要性をわかりやすく解説した一冊。特許・商標・著作権などの知的財産が、企業競争、国家戦略、日常生活にまで深く影響していることを平易に解説している。技術やブランドは「見えない資産」として巨大な価値を生み、GAFAの台頭や日本企業の苦戦も知財戦略の巧拙で説明できるとする。身近な商品やサービスの裏側にある知財の構造を示し、知財を理解することが世界の仕組みを理解する近道だと強調している。


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【MB2025-212】女王様の電話番(渡辺優)

 新聞の書評がきっかけだったのか。この本を図書館で予約して借りた経緯は思い出せない。『女王様の電話番』。なかなか感想を書きづらい内容であったが、一気に読み終えた。アセクシャルである主人公が、同僚から「悪女」扱いされて会社を辞め、女王様を派遣する店の電話番として働く物語。主人公の憧れの女王様・美織さんが行方不明になり、その正体を探る中で、主人公自身も「自分はなぜ人を愛せないのか」という自己探求を進めていくというあらすじで物語は展開される。「ビームを出す」といった表現は面白かった。

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【MB2025-211】紅い皇帝習近平(マイケル・シェリダン)

 メルケルの次は習近平習近平政権の権力集中と統治手法を「皇帝化」として批判的に描く書である。習近平の生い立ちから始まり、どのようにして紅い皇帝まで昇り詰めたのか。反腐敗運動や思想統制の強化、個人崇拝の復活、対外強硬姿勢などを分析し、中国政治の変質と国際社会への影響を論じている。粛清により固める皇帝の地位は「火山はやがて噴火し、黄河はやがて土手を決壊させるだろう」と紅い皇帝は中国史の王朝のサイクルから逃れられないだろうとする国外逃亡した作家ユー・ジエの訴えは現実となるだろうか。

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【MB2025-210】FREIHEIT(下)(アンゲラ・メルケル)

 メルケルの『自由』。下巻も読み終えた。下巻では4期16年にわたる首相在任中に、世界金融危機、ユーロ危機、ウクライナジョージアNATO加入、環境・エネルギー、パンデミックといった解決困難な諸問題に対しどのように考えて政策を打ち出すとともに、外交面で成果を上げていったかを振り返っている。ユーロ救済政策や難民受け入れ、原発廃炉など難問続きの中で、「自分があれだけ長く首相を務められたのは、決定的な状況下において、ふさわしいタイミングを直観的に感じ取ってきたから」と元首相は語る。

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【MB2025-209】インドの野心(石原孝・伊藤弘毅)

 石原孝が主に執筆している『インドの野心』。急成長するインドが「人口大国」から「世界秩序をつくる大国」へ転じようとする動きを描いた一冊だ。モディ政権の外交・経済戦略、IT・宇宙開発などの産業競争力、国内の多様性と課題を整理し、米中対立下でインドが独自路線を取りながら国際政治・経済の中心へ浮上するプロセスをわかりやすく解説している。現在のインド外相はジャイシャンカル氏。恥ずかしながら氏の存在を知らなかったが、本書によるとかなり期待の持てる外相のようで、今後の日印関係に期待したい。f:id:montedio2024gotoj1:20251123170701j:image