【MB2025-007】品川の海に御台場ができるまで(品川区立品川歴史館)

 1854年に1年4ヶ月という短い工期で6基の海上砲台が品川沖に完成した。その歴史を綴った『品川の海に御台場ができるまで』。近世を通じて培い、継承されてきた土木技術と築城技術が新たな西洋の知識と融合し、短期間で施工したことに大きな意義がある。その大砲たちは将軍の居城江戸城を護る江戸湾防護の拠点として明治維新までの約13年間機能し続けた。御台場普請でさらに進化を遂げた技術は、明治の鉄道敷設につながっていった。海上築堤の「高輪築堤」は、御台場の技術を応用し、発展させたものであった。

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