【MB2024-079】やせる!(勝間和代)

 いつも刺激を受ける勝間和代さんの著書。10年以上前の著書であり、以前も読んだことがあった気がする「やせる!」を改めて読んだ。さまざまな参考になることが書いてあったが、中でも「やせる」ための3本柱、
・食生活の改善 微量栄養素主義の勧め
・適度な運動
・正しい生活習慣を作るための時間管理
が重要であり、N/Cレート(N:栄養素、C:摂取カロリー)を意識すると良いという。N/Cレートが高いのは、野菜類、豆類、海藻類など。N/Cレートは少し古い概念なのかは定かではないが、改めて肝に銘じたい。

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【MB2024-078】夜明けを待つ(佐々涼子)

 悪性の脳腫瘍で闘病中である著者の佐々涼子さん。『夜明けを待つ』は前半はエッセイ、後半はルポルタージュで構成された一冊。前半のエッセイも軽快に読めたが、後半のルポルタージュでは、社会が抱える不条理さの犠牲となっている人たちに寄り添って取材をおこなった「ダブルリミテッド」がリアルで深く的確に書かれている。特に日本に住む外国人たちの人生。特に外国人たちの力が今後の日本に必要なのにも関わらず、不足している日本語教育。母国語も日本語も習得できない「ダブルリミテッド」は深刻な問題である。

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【MB2024-077】WEIRD「現代人」の奇妙な心理 上 (ジョセフ・ヘンリック)

 WEIRD(ウィアード)。聞き慣れない略語である。西洋の(Western)、教育水準の高い(Educated)、工業化された(Industrialized)、裕福な(Rich)、民主主義の(Democratic)社会で生まれ育った、の頭文字を取った言葉である。上下巻にわたる大作であり、まず上巻を読んだ。個人主義的傾向が強い国ほど、裕福で、イノベーションが生まれやすく、経済的な生産活動も盛んであると力説している。それがWEIRDであると。詳細は下巻を読んだ後に述べることとする。

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【MB2024-076】4 Focus 脳が冴えわたる4つの集中(青砥瑞人)

 先般読んだ「超ミニマル主義」の中で参考文献に挙げられていた青砥瑞人氏の『4Focus』。集中力には、
「入門集中」(新しい情報を自分の情報として変換していく上で重要)
「記銘集中」(記憶の定着に重要)
「俯瞰集中」(情報処理の効率化に重要)
「自在集中」(新たな閃きに重要)
の4つの集中モードがあるという。そして、集中できる環境をセットするために心理的安全性が大切であり、凛とした脳が形成されると心は落ち着きを取り戻し、自制心が働きやすくなる。結果として、集中力が持続しやすい状態となる。

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【MB2024-075】読書を仕事につなげる技術(山口周)

 読書はしているものの、果たして身になっているのか。そんな時に、ふと図書館の予約陳列棚で目にした『読書を仕事につなげる技術』。読書からどのように学ぶべきか多くの示唆を与えてくれる内容であったが、一例を挙げると、

 

「せっかくだから全部読もう」はコストのムダ。読書を投資行為と考えた場合、もっとも大きなコストになっているのは「自分の時間」。これ以上時間を投入しても、追加で得られる豊かさは増えないと判断された時点で、その本と付き合うのは終わりにする。

 

というものがあり、大いに参考にしたい。

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【MB2024-074】老化は治療できるか(河合香織)

 河合香織さんの『老化は治療できるか』。今回の学びは以下に尽きる。
 老化のビジュアル診断の開発までにはまだ時間がかかるが、今の我々にもできることがあると。「仮説では、血圧、糖尿、脂質といった生活習慣病の危険因子によって、ゲノムに傷が入り、細胞が老化していくと考えている。つまり、老化する前の上流の部分の異常を食い止めること。それぞれ良い薬があるので、そこで調整する事は今すぐにでもできるでしょう」との専門家の見解。新薬やワクチンの前に、日々の健康管理が重要だという養生訓にたどり着く。

 

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【MB2024-073】自動運転レベル4(樋笠尭士)

 レベル4まで到達しつつある車の自動運転。交通図書賞の受賞作である『自動運転レベル4』を読み、自動運転について国際動向、技術、法律、倫理、社会的重要性など多岐の視点から学んだ。やはり倫理面が大きな課題であろうか。トロッコ問題のような状況に遭遇した時に自動運転はどう判断するのか。技術大国ドイツではそのような判断をプログラムには求めないという。自動運転を実験導入している茨城県境町のコミュニティバス。低速運転や路上駐車の減少など様々な取り組みや効果があり、一度乗ってみたいものである。

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