【MB2024-072】目的への抵抗(國分功一郎)

 同じ年に産まれた國分功一郎氏の『目的への抵抗』。哲学に関する本は難しいものが多いが、多少はわかりやすかった印象である(脱線するが、國分でも、モンテディオの我が推しは「こくぶ」、このタメの哲学者は「こくぶん」と読む)。初めて名前を聞いた現代の哲学者・アガンベン。コロナ禍で発表した論考の三つの論点、「生存のみに価値を置く社会」、「死者の権利」、「移動の自由の制限」。いずれもコロナ禍を理由に強いるものではないと主張。哲学者は「チクリと刺す蛇の役割を演じる
」という著者の比喩は頷ける。

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