【MB2024-053】大延長(堂場瞬一)

 かなり前の小説のはずが、そうとは知らず、なぜか図書館の新着コーナーにあり手に取った文庫版『大延長』。裏表紙に掲載されていた栗山英樹氏の解説文が読む決め手になった。題名の通り、甲子園延長再試合になったストーリー。この本が書かれたのが2007年というから、ハンカチ王子斎藤佑樹」の早稲田実業と、マー君田中将大」率いる駒大苫小牧の2日間にわたる激闘が下地になっているのは想像に難くない。地方予選から甲子園決勝まで一人で投げ続けると、そこで野球人生が終わってしまう悲運は避けられない。

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