【2024-001】富士日記の人びと(校條剛)

 元旦綺麗な富士山を眺めることができた。てっきりそんな富士山の山小屋での暮らしを綴った日記の感想本かと思って読んでみた一冊。ところが、舞台は富士山麓の別荘。作家武田泰淳の妻・百合子が富士山麓の山荘での日常を昭和39年から13年間にわたり記した現代日記文学の傑作「富士日記」。その日記自体を読んだことがないが、武田百合子の日常を新たな視点で過ぎ去りし日々の色褪せない魅力に迫っている。あこがれのセカンドハウスのある生活。実現に向けて後押ししてくれそうな、そんな富士日記の内容であった。

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